01 専門学校卒業者の進路状況(昼間部)

まず令和6年3月専門学校卒業者(昼間部)の進路状況はこちらのグラフのようになっています。(昼間部)のデータですので夜間部は別ですが、就職の傾向の参考に確認しておきましょう。

専門学校の就職率(昼間部)グラフ

専門学校卒業者の進路状況(昼間部)は77.9%が就職し、進学したのは8.8%でした。就職率は昨年(76.3%)から1.6ポイント増え、就活継続中などを含む「進路未定」は昨年とほぼ変わらない数字となっており、昨年に引き続き好調な就職状況が見て取れ、コロナ禍の影響から完全に脱したといえます。

反対に進学率は昨年(10.2%)に比し1.4ポイントの減少となり、専門学校への進学率はほぼ変わらないものの、ここ数年増加していた大学の進学者が男女とも減少し、昨年度(3.1%)に比べおよそ半減しています。

進学先は専門学校が圧倒的に多いですが、同一校内で上級コースに進級するケースが多いです。

02 専門学校卒業者の進路状況(夜間部)

夜間部の就職率は87.0%で昨年の89.0%から2ポイント減少しているものの、回答があった22学科区分のうち9区分が100%の就職率となっています。

夜間部の就職率グラフ

よく「夜間部は就職で不利になりますか?」というご質問をいただきますが、決してそんなことはありません。この結果からも、むしろ夜間部のほうが就職に強い傾向にあると言えるでしょう。

💡 ここがポイント

その根拠は就職率に明確に表れています。夜間部の就職率が87.0%であるのに対し、昼間部は77.9%と、夜間部の方が約10ポイントも高い結果となっています。

夜間専門学校は体力面でハードにはなりますが、短期間で結果を出せる選択肢として非常に有効と言えるでしょう。

03 夜間部の卒業者数

次に夜間部の分野・学科別の就職希望者数、就職者数、就職率などを細かく見てみましょう。分野別で見ると就職率が高い分野と低い分野ではっきりと別れます。ご自身が希望する分野の就職率を確認しておきましょう。

専門学校卒業者数

分野・学科 男子 女子 合計
土木、建築、測量127116243
自動車整備415
情報処理・IT341650
電気・電子、機械37643
バイオテクノロジー、その他101929
看護448
臨床検査、診療放射線、臨床工学412263
理学療法、作業療法10156157
柔道整復7726103
はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧114129243
歯科技工、歯科衛生18316334
栄養、調理5791148
理容、美容62531
保育、教育44751
社会福祉275178
旅行・ホテル・観光104959
服飾・家政61113174
美術、デザイン、写真45107152
音楽、演劇、映像、放送7512
スポーツ14721

04 夜間部の学科別就職希望者数

こちらは夜間部の就職を希望した学生の実際の就職希望者数です。

就職希望者数

学科 男子 女子 合計
土木、建築、測量533083
自動車整備415
情報処理・IT331447
電気・電子、機械9514
バイオテクノロジー、その他101121
看護336
臨床検査、診療放射線、臨床工学341650
理学療法、作業療法8950139
柔道整復712293
はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧9897195
歯科技工、歯科衛生17298315
栄養、調理243660
理容、美容52429
保育、教育24042
社会福祉142539
旅行・ホテル・観光84957
服飾・家政55101156
美術、デザイン、写真2979108
音楽、演劇、映像、放送6410
スポーツ11718

05 夜間部の学科別就職者数

こちらは夜間部の就職を希望した学生の実際の就職者数です。

就職者数

学科 男子 女子 合計
土木、建築、測量273057
自動車整備415
情報処理・IT321446
電気・電子、機械9312
バイオテクノロジー、その他101121
看護336
臨床検査、診療放射線、臨床工学331447
理学療法、作業療法8649135
柔道整復541771
はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧8086166
歯科技工、歯科衛生17266283
栄養、調理233558
理容、美容52429
保育、教育24042
社会福祉142539
旅行・ホテル・観光84452
服飾・家政5079129
美術、デザイン、写真184260
音楽、演劇、映像、放送448
スポーツ11718

06 夜間部の就職率

こちらは夜間部の分野・学科別就職率です。

就職率

分野・学科 男子 女子 合計
土木、建築、測量50.9%100.0%68.7%
自動車整備100.0%100.0%100.0%
情報処理・IT97.0%100.0%97.9%
電気・電子、機械100.0%60.0%85.7%
バイオテクノロジー、その他100.0%100.0%100.0%
看護100.0%100.0%100.0%
臨床検査、診療放射線、臨床工学97.1%87.5%94.0%
理学療法、作業療法96.6%98.0%97.1%
柔道整復76.1%77.3%76.3%
はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧81.6%88.7%85.1%
歯科技工、歯科衛生100.0%89.3%89.8%
栄養、調理95.8%97.2%96.7%
理容、美容100.0%100.0%100.0%
保育、教育100.0%100.0%100.0%
社会福祉100.0%100.0%100.0%
旅行・ホテル・観光90.9%78.2%82.7%
服飾・家政62.1%53.2%55.6%
美術、デザイン、写真66.7%100.0%80.0%
音楽、演劇、映像、放送100.0%100.0%100.0%
スポーツ85.8%87.7%87.0%

07 関連職種への就職率と分析

こちらは夜間部の「学んだ専門分野に関連した職種」への就職率です。単純なミスマッチは、夜間部の学校見学や体験入学に参加することでかなりの確率で回避することができます。 しかし、関連職種への就職率はそれとは別の専門分野ごとの「キャリアパスの特性」によって数値が異なっている可能性があります。

関連職種への就職率

分野・学科 男子 女子 合計
土木、建築、測量70.4%80.0%75.4%
自動車整備100.0%100.0%100.0%
情報処理・IT93.8%100.0%95.7%
電気・電子、機械100.0%66.7%91.7%
バイオテクノロジー、その他100.0%100.0%100.0%
看護100.0%100.0%100.0%
臨床検査、診療放射線、臨床工学100.0%85.7%95.7%
理学療法、作業療法97.7%100.0%98.5%
柔道整復92.6%76.5%88.7%
はり・きゅう・あん摩マッサージ指圧87.5%73.3%80.1%
歯科技工、歯科衛生64.7%95.9%94.0%
栄養、調理100.0%100.0%100.0%
理容、美容100.0%91.7%93.1%
保育、教育100.0%100.0%100.0%
社会福祉14.3%0.0%5.1%
旅行・ホテル・観光78.9%76.0%77.3%
服飾・家政100.0%100.0%100.0%
美術、デザイン、写真84.0%88.6%86.8%
音楽、演劇、映像、放送83.3%90.5%88.3%
スポーツ100.0%75.0%87.5%

関連職種への就職率データから分析できる3つの結論

この「関連職種への就職率」のデータからは、個別の職種の良し悪しではなく、専門分野ごとの「キャリアパスの特性」が大きく3つのパターンに分類できることがわかります。

01 【即戦力・組織就職型】の分野

自動車整備、看護、栄養・調理、保育・教育、服飾・家政など(就職率100%)

これらの分野は、学校で学ぶ専門スキルが特定の職務に直接的に結びついています。卒業後のキャリアパスが「組織(病院、保育園、企業など)への就職」という一本道であることがほとんどで、学ぶ内容と仕事内容のミスマッチが極めて少ないことを示しています。学んだスキルを活かすための明確な受け皿(求人)が市場に安定して存在している、極めて堅実な分野であると分析できます。

02 【職人・独立志向型】と【スキル応用型】の分野

職人・独立志向

柔道整復や理容・美容などは、組織に属し続けるだけでなく、将来的に「独立開業」という選択肢が強く意識される「職人型」の分野です。卒業後すぐに独立せずとも、修行先を厳選する傾向が強く、統計の基準日時点で就職活動を継続している可能性も含まれます。

スキル応用

ITやデザインのスキルは、特定の業界だけでなく、あらゆる企業で必要とされるため、応用範囲が非常に広いです。そのため、統計上の「関連職種」の枠に収まらない多様な分野へ就職したり、フリーランスとして活動を開始したりするケースが含まれるため、数字が100%にならないと考えられます。

03 【男女でのキャリアパスの違い】と【資格取得目的型】

  • 男女差(歯科技工・衛生等) 「歯科技工、歯科衛生」では、男性が64.7%に対し、女性は95.9%です。歯科衛生士(主に女性)がクリニックへの就職という明確なパスがあるのに対し、歯科技工士(男性も多い)は独立開業という選択肢も視野に入るため、キャリアパスが異なることを示しています。
  • 特異な低数値(社会福祉) 「社会福祉」が合計5.1%という極端に低い数値は、この分野の夜間部に「就職」ではなく「資格取得」を目的とする社会人学生が多いことを強く示唆しています。既に働いている人が資格を得るために在籍しており、卒業後も元の職場に戻るため、統計上「新たな就職者」にはカウントされません。

まとめ

夜間専門学校の就職は分野によって就職率が異なり、各夜間専門学校によっても就職率は変わってきます。夜間専門学校へ進学を検討する際に上記データを参考にしましょう。

また「学んだ専門分野に関連した職種」への就職率もとても大事です。これは希望分野の夜間専門学校へ進学しても実際に学んでみて、自分の思っていたイメージと違った場合や想像以上に厳しい分野だった場合などのミスマッチによるものと考えられます。

これを回避するためには、夜間専門学校が実施している体験入学などに可能な限り参加して、その学校や学ぶ分野のリサーチをしっかりしておくことです。

就職することが目標の場合は資料請求や学校見学や体験入学などで直近の就職率をしっかり確認しましょう。夜間専門学校の進学は事前のリサーチや準備をしっかりして後悔のないようにしっかり学校を選びましょう。

この記事のチェックポイント!
  • 夜間部は就職率が昼間部より高い
  • 就職率は分野によって異なる
  • 就職率は学校によって異なるので事前に確認が大事
  • 希望する夜間部に就職対策などがあるか確認することが大事

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